ユーコミュのマンガ学習

漫画を新たな視点から読み解き、学びを得ます。

「転生したらスライムだった件」から学ぶマズローの要求階層説

 

 

こんばんは、ユーコミュです。

 

本日は現在絶賛アニメ放映中の「転生したらスライムだった件」から

人間の要求について学びます。

 

通称「転スラ」と呼ばれるこの書籍ですが、今世に出回り大人気となっている所謂(いわゆる)異世界転生物語の始まりともいわれております。

 

概要としましては、現代社会で死亡した主人公三上悟が、多くのゲーム内では最弱といわれるスライムのリムルとして異世界に転生し、様々な困難に立ち向かう物語と解釈しております。

 

今回は少しネタバレとなる部分もありますが、主人公が自分の町を作っていく過程で私が気付いた心理学の法則を、お話の順を追って解説していければと思います。

 

まず、この物語ではアブラハム・H・マズロー(1908~1970)の要求階層説に沿っております。マズローさんとはアメリカの心理学者でアメリカ心理学会の会長さんも務められた方です。

 

彼の提唱した要求階層説とは人の要求は段階的にあり、順序があるという事です。

 

では物語に沿ってお話していきましょう。

 

                                        

あらすじから紐解(ひもと)く

                                        

 

まず、物語の主人公であるリムルはやつれたゴブリンと出会い、ゴブリンに敵対している牙狼族(オオカミ)を仲間にし小さな村とします。その村で建築技術に詳しい者がおらず、家の耐久性がとても低かった為、何度か顔を合わせた職人のいる近くの町へ探しに出掛けます。

 

これを例に挙げれば、生活が乏(とぼ)しく、食事や安全がままならなかった時期から、安全を求めるべく住み良さを求め動き出しております。

 

マズローの要求階層説の第一段階は、生理的要求の「睡眠欲」、「食欲」、「排泄欲」であり、この出会い当初の痩(や)せたゴブリンの場合、「食欲」と「睡眠欲」が不足している状態となります。

 

敵対するオオカミ族を屈服させ仲間にした後、それぞれの部族を強化させた結果、村の敵対勢力はひとまず見当たりません。

 

そこで、彼らは宴を催し「食」を楽しみます。また宴が終われば深い夜の眠りへとつきます。こうして「食欲」と「睡眠欲」を満たした彼らは、次の目的を見つけます。

 

彼らは家を建てる為奮闘しますが、建築技術を持たない為折角建てた家も脆く長持ちしません。そこで以前交流のあった優れた建築技術を持つドワーフ族を思い出し、彼らドワーフ族の住む町へ旅立ちます。

 

この場面は、第一段階の生理的要求が満たされ、次の段階に進んだことを示します。

 

次は安全への要求で、「家」や「衣類」、「身体作り」といったものを指し、進化で屈強な身体を得て、衣類も簡素なものがあることから、安心を保証できる頑強な「家」を持つべく学ぶのです。

 

ここからは長く書くにつれ、確実なネタバレとなってしまう為、このあたりで止めましょう。物語の続きが気になる方は、本編をどうぞ御覧下さい。

 

このように、漫画も見方によっては学びに変化が生まれることをお判り頂けたかと存じます。是非これを機に貴方も他の漫画やアニメでも興味を持って頂ければと思います。

 

それでは次回またお会いしましょう。

 

 

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